第5回 旧正月の初詣
 
 突然だけど、台湾人は商売熱心な人が少なくない。 台湾を旅行した外国人の多くが、多分こう考えているんじゃないかな。
 「なんで台湾人って、あんなに商売熱心なのかな?」
 と。 それについては、歴史と政治について語らなくてはいけないのだけれども、運営の都合上、詳しく書いてはいけない為(笑)、詳しい説明はできません。 まぁ、ものすごーく簡単に言うと、

 「台湾人が国内の政治に参加できない時代があり、経済活動に専念せざるを得ず、のちに台湾の経済が発展し、現在に至る。」

 と言う事。

 前置きが長くなったけど、そんな商売熱心な台湾人達が、旧正月「春節」に商売繁盛を願って、商売の神様が祀られているお寺に参拝します。 わたしも、管理人さんに誘われたので、友達と一緒に行ってきました。 今年我々が向かったのは、ガイドブックでおなじみの「行天宮」。 ごめんなさい、今回はお寺の紹介ではないので、お寺全体像の写真はアリマセン。

               

 見て、この人口密集率。 我々が到着した時、すでにたくさんの参拝者(もちろん台湾人)が来ていて、今か今かと、新年の儀式が始まるのを待っていました。 この儀式と言うのが、祀っている神様にお寺まで来てもらい、神様パワーを充填するというもの。 行天宮には皆さんご存じ、三国志で有名な武将・関羽が祭られています・・・って、
 「なんで古代中国の武将が、商売の神様なの!?」
 わたしも最初はそう思った。 その辺に詳しい友達が幸い一緒に行っていたので、訊いてみると、関羽は信頼と忠誠に篤い武将で、その態度が商売の心得に通じるのだ、と教えてもらった。 なるほど、確かに言われてみれば。

               

 普段、お寺の前の門はこんな感じで閉じてます。 ここは神様が通るための門なので、人間が通ってはダメ(参拝者は両端にある扉から入る)。 そんなこの門が旧正月、深夜の12時すぎに、神様のために開きます。

               

 さぁ、この門が開いたら、神様が帰って扉が閉まるまで、誰も横切ったりできない。 みんな静かに、神様パワーの充填完了を待ちます・・・。

 神様パワーの充填が終わり、門が閉ざされると

               

 突然参拝者の男性が、香炉に向かって猛ダッシュ! そして彼に続いて、たくさんの男性が走って香炉に詰めより、次々に香炉に線香を投げ入れていくではないか! あんまりにも突然、しかも人ごみで人に押されるがままなわたしは、写真すらマトモに撮れず、こんなにブレちゃった・・・しかも香炉がちょうど柱で隠れている。 でも撮り直ししない。 だってそれだけ、その時の勢い・熱気は凄かったんだい!
 これ、さながら、兵庫県の「福男」みたい。 あとで知ったんだけど、福男と同じで、やっぱり一番最初に投げ込んだ人は、商売でいいことがあるみたい。 そして大勢の参拝客が線香を投げ込み続け、しまいには香炉が炎上・・・。

                

 実は去年参拝した香炉の方が激しく炎上してたけど(本当に香炉が炎に包まれていた)、この「香炉炎上」、実は縁起がいいものなんだとか。

 激しく燃え盛る香炉の様に、今年も台湾人の商売熱心さは、たくましくも激しいのでしょうか?