第23回 「熱心!台湾の語学教育」
 

        

 台湾で、ちょっと栄えた町に出ると、どこにでもあって、よく見かける語学教室のカンバン。 台湾では一般に、大卒は第一外国語である英語が話せる事、もしくは英語以外の外国語が話せる事が、その人に対する教育水準の判断材料みたい。 大卒なのに外国語がひとつもできないと、
 「うわー あの人英語もできないんだー。」
 と言われてしまうらしいの。 なので、両親は熱心に外国語の勉強をさせたり、海外に留学させたりします。 もちろん、いちばん多いのは第一外国語である英語。 これは最低限なので、台湾国内で一番学ぶ場所が多い。 街中に出ると、「○○英語補習班(塾のこと)」とか、「××美語教室」とかたくさんみかけるよ。 主に台北駅前や忠孝敦化駅前などの繁華街や、南京東路一帯のビジネス街、羅斯福路一帯(師範大学~台湾大学付近)などに集中してるみたいだね。

        

 あ、台湾ではイギリス英語は「英語」とそのままだけど、アメリカ英語・カナダ英語は「美語」と区別しているの。 以前、話し言葉としてなら「美語」でもいいけど、きちんと学ぶなら「英語」の方がいい、と言われました。 イギリス英語の方が発音や文法が上品なんだって。 とはいえ、どちらを学んでも、通じればそれでOKだし、わたしは英語が全然できないから、どう違うのかがわからないけど。

        

 第二外国語で最も需要が多いのは、やっぱり日本語。 ほとんどの日本語教室が、英・美の教室に併設されているの。 やっぱり台湾と日本は地理的に近いし、ビジネスの面でも、観光・文化の面でも、親しみを感じるんだろうね。
 日本語以外なら、スペイン語(西班牙話)・フランス語(法語)・ドイツ語(徳語)あたりが人気だし、韓国語の教室を見たこともある。 ただ、日本語以外の第二外国語は、単独で経営している教室をみたことがないの(あるかもしれないけど)。 やっぱり英・美、日との併設が多い。
 また、既に帰国してしまったけど、スウェーデン人の友達から
 「台湾人は日本語を勉強したがるけど、スウェーデン語は勉強したがらないんだよ。 日本人はいいなぁ……おれはどうすればいいかな?」
 と訊かれた事がある。 う、うーん、デザインとか福祉を学びたい人や、IKEAに就職したい人を探してみようよ!と答えた記憶が……。

        

 補習班以外でも、大学の語学センターでも学ぶことができる。 たとえば、わたしが以前通っていた国立台湾師範大学には、外国人のための中国語センター以外にも、フランス語センターがある。
 そこまでお金をかけたくないけど、ちょっと勉強したいなぁ……という人の為にも、やっぱり教材が用意されている。 コンビニでよく見かける、「○○語会話教本」! わりと売れているみたい。

        

 日本人が台湾旅行で言葉の心配をしなくてもすむのは、台湾人のこういった見えない努力のおかげだね。 いやはや台湾人の勉強熱心さには、本当に頭が下がります!