4月9日、毎年恒例の新光摩天大楼の階段登り大会が行われた。このビルはご存知の通り、台北駅前の三越が入ったビルで、展望台は観光地としても有名になっている。

新光摩天大楼の高さは244m、51階、展望台はその46階に位置する。私が今回参加するのは2回目、前回は4年前、2001年に参加した。以前はこの大会、8月の夏場に行われていたが、今回、気が付けば4月の開催になっていた。

階段登り大会のスタートは朝8:00。

登録時間は7:00〜10:30となっており、その時間内に会場で登録をし階段登りの順番を待つ。ちなみに大会へのエントリーは2週間前に締め切られているので、ここでの登録はレース専用IDを提示し、選手番号をと記念品をもらうための登録。

私が三越の前に到着したのは8:00くらい。会場の周りにはテレビの中継車が停まっており、会場前には数多くのテレビクルーがいて、独特な雰囲気の中、緊張感と展望台まで無事たどり着けるかという不安は高まっていく。

スタート地点は2つ。三越を正面にし、東西のスタート地点があり、西ゲート、東ゲート好きな方に登録をできる。ちなみに私は前回スタートした道路側の東ゲートを選んだ。私が登録をしたのは8:00すぎなのに、私の番号は東639。東ゲート639番目のスタート。

スタート地点に向かうと、まだ100番にも満たない番号だった。前回もそうだったがスタートまでには余裕で1時間以上かかる。まずは朝食タイムということで三越近くのマクドナルドで朝マック。店内には順番待ちの参加者が多く食事をしていた。この大会、今回も2000人前後参加していたと思われるが、それだけの多くの参加者が三越の前に集まるので、三越の前、その周辺にはゼッケンをつけた参加者で溢れていた。
 
軽く食事を済ませ、外に出て、三越を見あげると本当に高い。これからこの200数十メートルの展望台まで階段で上がるなんて信じられない。
 
スタート地点に向かうとやっと400番近くまで進んでいる。
紹介しわすれたが、この大会は当たり前だけど、スタートの合図でいっせいに走るのではなく、ひとりずつ走る。前の人がスタートして5秒から10秒、前にスタートした選手がビルの中に入った時点で、スタートとなる。スタート時には大会1週間前に受け取ったレース用の記念IDカードに記載されているバーコードを機械に通し、スタートとなる。
 
私の番が近づいきた。
準備体操を始め、手足、体をほぐす。今までの運動不足もあり、どこまで通用するかはわからないが、4年前の記録9:33秒を1秒でも縮めるのが今回の目標。
私の番号がコールされスタート地点に並ぶ。5秒間隔でスタートするので、ここまで来ると順番はすぐに周ってくる。

そしていよいよ私のバーコードが登録され、まもなくスタート。前の人がスタートし、私のバーコードがスタート用の機会に通され、審判員のスタートの笛が鳴り響いた。
 
ゆっくりと走り始める。スタート地点から階段の入り口までは約20m。沿道には多くの観客とテレビカメラがいる。テレビカメラに手を振りながら巨大な摩天大楼の口に入っていった。
 
快調に登り始め6階付近で早くも前の選手を抜き去り、10階付近では更に数人抜き去った。15階にさしかかったところで、やっぱり来た。もう足が痛い。たしか前回は12階くらいでこの症状が、今回は前回の教訓が生かされてはいるようだ。前回はあと30階以上もあるし、どうしようという感じだったが、今回は違った。もう3分の1も登ったんだというかんじだった。前回の教訓から今回は前半でペースをだいぶ落とし、体力を温存していたので、まだなんとか行けるという気分だった。25階付近。だんだんと走れなくなってきて早歩きせいいっぱい。ここまでに10人くらいは抜き去ってきただろうか。各階にはスタッフたちが「加油!がんばれ!」とやさしく声をかけてくれる。この各階は同時に休憩所にもなっており、休んでいる人も見受けられる。
かなり登ったがまだ半分・・・。手すりを強くつかみながら30階付近、階の地面には「がんばれ」「あと少し」など選手をはげます言葉が階毎に書かれている。30階というとかなり登ったという感じだが、このときは、あと16階もあるというプレッシャーの方があきらかに強かった。なんとか残り10階でスパートをかけてやる。そんなふうに思った。この辺になると歩いたり、立ち止まっている人が多くなる。
力を振り絞りなんとか36階、あと10階。予定では残り10階はラストスパート。の予定だったが、スパートをかけたいと思っても、悲しいがもう足が動かない。じゃっかんの早歩きのを保つのがせいいっぱい。もう足というよりは手すりにしがみついた腕の力で体を上に持ち上げながら上を目指すというかんじだ。
そして40階を越えると、やっとゴールが見えてきたような気になり。本能だけで登っていたこの体に、少しずつ気力が戻ってきた。後ろから1人、私に迫ってきた、登るペースを少し速め、1階だけ走り後ろの選手を離した。そして、42階、43階、44階、次々と選手を抜かし、そして45階、あと1階。もう少しでゴールだという安心感というか、やっとこの苦しみから逃れられる、という希望、そして感動に満ち溢れた。
そして46階、もう上は無い。係りの人が「お疲れ様」との声をかけながら「ゴールはすぐそこだ!」と指をさす。前には3人の人が歩いていたが、ここで最後の力を振り絞り走り出した。展望台の入り口にはテレビカメラが、その前で前の3人をすべて抜かし、ゴールへ。
係りの人にIDカードを差し出し。機械に通すとタイムが表示された。
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9:16秒。
やった!前回の9:33秒を上回った。気分は最高だが、体が・・・。展望台の床に倒れこむように座り込み体を休めた。
展望台の中にはゴールをした人たちで溢れていて、倒れこんだり座っている人が多かった。周りの人々が持っている成績書をのぞくと、男では12分から13分、女性では25分くらいの人が多く、9分台は大健闘だなとの満足感にあふれる。
展望台から外を見ると下には綺麗な台北の風景が広がり、よくこんなとこまで階段で来たなと、改めて達成感に満ち溢れる。
体をゆっくり休め、展望台から降りることに。もちろんこの時はエレベーターです。でも登って来た苦労を考えると降りるのは少しもの惜しい。いつもはお金を払って利用する高速エレベーターもこの時は無料。選手達を乗せたエレベーターは高速で下降をはじめた。9分かけて登って来た展望台からわずか30秒程度でB1に到着した。
  
 
この大会の男子組1位は5:40、50位は7:56。これを見ると9:16はけっこう上位にいると考えられる。ちなみに女子組1位は8:10、男女カップル組1位は18:33というような結果になった。三越の前では表彰式と抽選会が行われ、大会の幕を閉じた。
自分で自分に「お疲れ様」。来年は8分台か・・・・。
 
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 2005/4/11up
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